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【etc.books】エトセトラ VOL.7

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特集:くぐりぬけて見つけた場所
いちむらみさこ 責任編集

定価

1400円+税

判型

A5判・並製

頁数

128ページ

表紙デザイン

福岡南央子

本文デザイン・組版

水上英子

発売

2022年5月23日

ISBN:978-4-909910-14-1

内容

生きる場所を奪われないために
くぐりぬけて安心できる場所を見つけるために

 

公園のブルーテントに長年住み、女性ホームレスグループを主宰するいちむらみさこを責任編集に、今それぞれの地点から考える、場所、ケア、抵抗、そしてフェミニズム。女性ホームレス「小山さん」が遺したノート、海外スクウォットへのインタビュー、エッセイなどで構成。

著者情報

責任編集

いちむらみさこ

2003年から東京の公園のブルーテント村に住み始め、同じテント村住人と一緒に物々交換カフェ・エノアールを開いている。2007年にホームレスの女性たちのグループ「ノラ」を発足。国内外でフェミニズムや反ジェントリフィケーションについての発表や展示、路上キッチンを行っている。おしゃれ商業主義から距離を置いた表現や場作りをコレクティブで実践。コンフリクトが生じた際、話し合いを持つことの重要性やその難しさなども痛感しつつ、変容しながら継続中。著書に『Dear キクチさん、ブルーテント村とチョコレート』(キョートット出版)がある。

目次

特集:くぐりぬけて見つけた場所

 

はじめに

 

ノートの中に見つけた場所 「小山さんノート」ワークショップ
扉テキスト 登久希子
「小山さんが生きようとしたこと」いちむらみさこ
「一年後の追悼展覧会」ナガノハル
小山さんのノートから
「小山さんとの長い長い対話」吉田亜矢子
「けっして自分を明け渡さない小山さん」まさこ
「生き延びるための想像力」花崎攝
「沈黙しているとみなされる者たちの秘密の共通語──共に聴き-翻訳すること」申 知瑛/翻訳:金 友子
「自由意志の領地」ナガノハル
「ノートという場所」藤本なほ子

 

【エッセイ】
栗田隆子「私の居場所、あるいは『外』で一人でいられる場所」
堅田香緒里「二つの『庭=運動(アヴァン・ガーデニング)』」
沢部ひとみ「女と生きる女の声を聴く『場』を求めて」
井谷聡子「クィアの『居場所』」
李杏理「濁酒が編み出すもの」
大嶋栄子「くぐり抜けたはずなのに――たどり着いてしまった場所」
黒田節子「あてどなくさまようフクシマから女たちへ」

 

【スクウォット・インタビュー】
マウア(サンパウロ)イバネッチ・アラウージョ「住まいを持たないひとりがいれば、その周りにたくさんの強い運動が生まれる」
(コラム:下郷さとみ)
カナル(ベルリン)「移動しながら、自分らしく生きる場所」

 

【読者投稿】
あなたが見つけた「場所」

 

【インタビュー】
上岡陽江「生き延びるための場を守っていく」
笛美「インターネットしか居場所がない誰かとつながるために」

 

【私たちのコレクティブ】
フェミニスト手芸グループ山姥「政治的な手芸部とは」
フェミZINEコレクティブ「場としてのZINEをつくる」
ひととひと「皿を割るため、女は集う」

 

特集のおわりに

 

【寄稿】
高柳聡子「誰に戦争は必要か――問いかけるロシアのフェミニストたち」
長山智香子「ベル・フックスに捧げる」
京極紀子「五輪礼賛、女性活躍? ダイバーシティ?――『レガシー』はこうしてねつ造される」
大橋由香子「『なまじっか』という困った事態――日本で中絶薬が承認されず、同『姓』婚が強要される理由を考える」
吉野靫「ままならぬ人生に、女友だちはいかが」
福田和子「世界一の女性議員比率、ルワンダ」

 

【連載】
編集長フェミ日記   2022年3月〜4月/いちむらみさこ
ここは女を入れない国:第5回 山と女人禁制(後編)/伊藤春奈(花束書房)
ふぇみで大丈夫 vol.3 Twitterという居場所/ナガノハル
LAST TIME WE MET 彼女たちが見ていた風景 vol.7/宇壽山貴久子
私のフェミアイテム 07    円香
NOW THIS ACTIVIST vol.6 石田郁子
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