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Girls to the Front
【Girls to the Front】Punk! The Revolution of Everyday Life
¥1,500 (in tax)
SOLD OUT
3/20(水)-3/31(日)の期間、SisterとKawakami Laboの共同企画による『Girls to the Front』展をSister店舗にて開催いたします。
編集・発行・構成:川上幸之介 / 150mm × 210mm / 94P / ソフトカバー スリーコード、鋲ジャン、モッシュというパブリック・イメージとともに、一音楽ジャンルとしてステレオタイプ化したパンクを、カール・クラウスの演説までさかのぼり、ダダやシチュアシオニストの系譜に位置づけ、現代へと接続する試み。 ピストルズやクラッシュ、ラモーンズら、いわゆるパンクバンドの代表的存在が資本へと回収されていったことに反し、サッチャー政権から原発までを批判し続けたクラスや、ZINEカルチャーからフェミニズム運動を展開したライオット・ガール、アフロ・アメリカンによるアフロパンクと、社会運動としてのパンクムーブメントを一本の線でつなぎ、『ブルシット・ジョブ』でおなじみ人類学者のデヴィッド・グレーバーまで補助線を引く。 キーワード解説テキストをメインに、巻末には小倉利丸、杉田敦による寄稿、デヴィッド・グレーバーによるカンファレンス・レビュー「ポスト労働者主義の悲哀」を翻訳掲載。パンク観を修正し、DIY、インディペンデント、クリイティヴィティを個人の手に取り戻す武器として与えてくれる一冊です。 編集、発行者である倉敷芸術科学大学の川上幸之介ゼミの一環として2021年から22年にかけて展開された展覧会にあわせたカタログ本。もちろんDIYな作りのパンキッシュなブックレット。
パンクは一般的に騒がしい音楽に派手なファッション、暴れる観客といったイメージを持たれることが殆どですが、 この系譜を辿るとみえてくるのが「相互扶助」「積極的自由」「自主管理」など、他者および自己への倫理といった原理の通底です。 現代美術とロックから派生したパンクは、音楽活動のみならず、独自の倫理的実践を通して社会に影響を与え、 多様性といった人間性の回復をもたらしてきました。
本展では、パンクがこれまでさまざまな社会問題に取り組んできた実践と批評性を捉えることで、 現代美術との親和性、さらには両者の相乗性について検討します。 諸問題を抱える現代の日常生活に対してパンクがどのように音楽を通じて自律空間を形成しているのか、 さらにはそれがどのような意味を持つのか、改めて振り返ります。
1990年代初めにアメリカ合衆国ワシントン州オリンピアやワシントンD.C.で始まった フェミニスト・パンクスたちによる社会運動「Riot Grrrl」と、 マスコミによってその貢献を覆い隠されてきたQueercore(クイアコア)、 「女の子」という単一性へと収斂されてしまった非白人種の女性パンクスに着目し、これらに関する資料、映像の展示を行います。
会場では展示に合わせ、Sisterデザインの展覧会グッズと 川上 幸之介著書『パンクの系譜学』(書肆侃侃房)も販売いたします。
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「Girls to the Front」
日程: 2024年3月20日(水) – 3月31日(日)
時間: 12:00 -20:00
定休: 木曜日
場所: Sister店舗
(東京都渋谷区松濤2-13-10 1F)
協賛: モトヤユナイテッド株式会社
企画: Sister / Kawakami Labo
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