Girls to the Front

【Girls to the Front】パンクの系譜学 /書肆侃侃房 /川上 幸之介

¥2,860 (in tax)

SOLD OUT

 

この度、Sisterでは3/20(水)-3/31(日)の期間、SisterとKawakami Laboの共同企画による『Girls to the Front』展をSister店舗にて開催いたします。

 


出版社:書肆侃侃房

四六判、上製、384ページ

定価:本体2,600円+税

ISBN978-4-86385-610-3 C0070

装幀 宇平剛史

 

パンクとは常に問い、それについて行動を起こすことだ━━。音楽だけでなく、アート、思想、運動の側面からも「パンク」の根源に迫る画期的著作。

労働者階級の若者による現状への怒りからイギリスで生まれたとされるパンク。その叫びのルーツには、アナキズムやコミュニズムといった思想、そしてダダから脈打つ前衛芸術史も刻まれていた。

奴隷制からポピュラー音楽の誕生、その後のフォーク、スキッフル、ガレージ、パンクへの道のりに、シチュアシオニト・インターナショナル、キング・モブといった運動が交差し、セックス・ピストルズ以降に現れたOi!、クラス、ポジティブ・フォース、ライオット・ガール、クィアコア、アフロパンク、アジアのパンクシーン、そして橋の下世界音楽祭へとつながっていく。

パンクの抵抗の系譜を辿りつつ、正史の陰に隠れた歴史に光をあてる画期的著作。Punk!展、ゲリラ・ガールズ展ほか、話題の展示のキュレーションを行う研究者による初単著。松村圭一郎さん、毛利嘉孝さん推薦!

 

パンクは、虐げられた者たちが世界を変える、反逆の声だった。リズミカルな文章でビートを刻み、150年にわたるパンクの系譜をスケーターのように滑走していく。この壊れかけた世界を生き抜く、すべての人のために。

━━━━松村圭一郎(文化人類学者)

 

パンクな研究者のパンクな記述によるパンクの歴史。すべての対抗文化運動はパンクへと通じる。

━━━━毛利嘉孝(社会学者)

 

「支配と抑圧という概念が存続する限り、「パンクス・ノット・デッド」は常に例証され続けるだろう」

(「おわりに」より)

 

2024年3月全国書店にて発売予定です。

 

【目次】

はじめに

第1部 パンクの思想とその文脈

第1章 アートスクール

第2章 共産主義(コミュニズム)

第3章 アナキズム

第2部 パンクの音楽における系譜

第4章 アフリカ系アメリカ人の歴史

第5章 フォーク

第6章 スキッフル

第7章 ガレージ

第8章 パンク

第3部 パンクのアートにおける系譜

第9章 DADA(ダダ)

第10章 レトリスム

第11章 シチュアシオニスト・インターナショナル

第12章 キング・モブ

第4部 セックス・ピストルズ以降

第13章 Oi!

第14章 アナーコ・パンク

第15章 ハードコア・パンク

第16章 ライオット・ガール

第17章 パンクと人種

第18章 パンクとクィア

第5部 アジアのパンクシーン

第19章 インドネシアのパンクシーン

第20章 ミャンマーのパンクシーン

第21章 日本のパンクシーン

おわりに

 

【著者プロフィール】

川上幸之介(かわかみ・こうのすけ)

1979年、山梨県生まれ。専門は現代美術/ポピュラー音楽。ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズMAファインアート修了。現在、倉敷芸術科学大学准教授。キュレーションに「Bedtime for Democracy」展、「Punk! The Revolution of Everyday Life」展、「ゲリラ・ガールズ展 『F』ワードの再解釈:フェミニズム!」など。

 

 


パンクは一般的に騒がしい音楽に派手なファッション、暴れる観客といったイメージを持たれることが殆どですが、 この系譜を辿るとみえてくるのが「相互扶助」「積極的自由」「自主管理」など、他者および自己への倫理といった原理の通底です。 現代美術とロックから派生したパンクは、音楽活動のみならず、独自の倫理的実践を通して社会に影響を与え、 多様性といった人間性の回復をもたらしてきました。

本展では、パンクがこれまでさまざまな社会問題に取り組んできた実践と批評性を捉えることで、 現代美術との親和性、さらには両者の相乗性について検討します。 諸問題を抱える現代の日常生活に対してパンクがどのように音楽を通じて自律空間を形成しているのか、 さらにはそれがどのような意味を持つのか、改めて振り返ります。

1990年代初めにアメリカ合衆国ワシントン州オリンピアやワシントンD.C.で始まった フェミニスト・パンクスたちによる社会運動「Riot Grrrl」と、 マスコミによってその貢献を覆い隠されてきたQueercore(クイアコア)、 「女の子」という単一性へと収斂されてしまった非白人種の女性パンクスに着目し、これらに関する資料、映像の展示を行います。

会場では展示に合わせ、Sisterデザインの展覧会グッズと 川上 幸之介著書『パンクの系譜学』(書肆侃侃房)も販売いたします。

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「Girls to the Front」

日程: 2024年3月20日(水) – 3月31日(日)
時間: 12:00 -20:00
定休: 木曜日
場所: Sister店舗
(東京都渋谷区松濤2-13-10 1F)

協賛: モトヤユナイテッド株式会社

企画: Sister / Kawakami Labo

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