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ニューヨークを拠点に活動しているアメリカ人アーティスト、アン・コーリアー(Anne Collier)の作品集。作者はファウンドフォトを使用して加工、編集することで、写真というメディアの歴史を反映させている。主に、目、雲、波など、非常に感情的な視覚言語で特徴づけられる写真や、明らかにロマンティックな性描写の写真に着目する。ポスター、アルバムカバー、写真雑誌、本のページ、映画のスチール写真などを撮影することにより、我々の日常生活を形成している写真の意味について問いかける。また、写真を撮る行為をテーマとし、既存の写真を複製することでモチーフとの距離を取り、感情を遮断することで、描写されたものについて考えるきっかけを与えている。作者の極めて分析的な視点は、感傷やパトス(※註)を排除している。我々は、男性であれ女性であれ、その姿勢を問われるだろう。作者の作品は、サンフランシスコ近代美術館、パリのポンピドゥー・センター、ミラノのプラダ財団(いずれも2016年)、シカゴ現代美術館(2014年)、フラック・ノルマンディー(2018年)など、数多くの国際的なグループ展や個展で発表されてきた。本書は、過去11年間の作者の作品を紹介する一冊であり、このシリーズはドイツ・ハノーファーのシュプレンゲル美術館とスイスのヴィンタートゥール写真美術館で展覧会が開催された。本展は、作者にとってドイツとスイスの美術館における初個展となった。
※註 倫理学において、対象の刺激を受けて生じる欲情・怒り・恐怖・喜び・憎しみ・哀しみなどの感情一般を指す。
by Anne Collier
softcover
64 pages
228 x 304 mm
color, black and white
2018
published by HARTMANN BOOKS