ストックホルムを拠点とするファッションブランド「アクネ ストゥディオズ(Acne Studios)」による雑誌『アクネ ペーパー(Acne Paper)』の総集本。2005年から2014年まで年2回発行され、その短期間で大きな影響を世に与えた雑誌『アクネ ペーパー』。 ファッションをあくまでも構成要素の一つとして捉え、 歴史への深い洞察を通して、広範な文化に目を向けてきた。総ページ数、568ページの本書には、『アクネ ペーパー』の豊富なアーカイブと、 サラ・モーア(Sarah Mower)、ビンス・アレッティ(Vince Aletti)、ロビン・ミュアー(Robin Muir)による新しいエッセイが収録されている。写真、芸術、文学、ジャーナリズムをはじめとする多様な分野を、タイムレスなテーマを通して探求。世代を代表するアーティスト達が多くの作品を本誌に発表した。また、洗練されたアートディレクションと印刷物としてのクオリティも高く評価されてきた。デヴィッド・ベイリー(David Bailey)、ソール・ライター(Saul Leiter)、サラ・ムーン(Sarah Moon)、スノードン(Snowdon)、アーヴィング・ペン(Irving Penn)、パオロ・ロヴェルシ(Paolo Roversi)等の伝説的な写真家たち、また、ロー・エスリッジ(Roe Ethridge)、ジェイミー・ホークスワース(Jamie Hawkesworth)、ジュリア・ヘッタ(Julia Hetta)、ヴィヴィアン・サッセン(Viviane Sassen)、ソルヴァ・スンツボ(Sølve Sundsbø)等の現代に活躍する写真家達の作品を、余すところなく収録している。本書は、『アクネ ペーパー』の編集長兼クリエイティブディレクターだったトーマス・パーソン(Thomas Persson)が編集を担当。 また、アズディン・アライア(Azzedine Alaïa)、イザベル・ユペール(Isabelle Huppert)、アレハンドロ・ホドルフスキー(Alejandro Jodorowsky)、キム・ジョーンズ(Kim Jones)、デヴィッド・リンチ(David Lynch)、マルコム・マクラーレン(Malcolm McLaren)、アーサー・ミッチェル(Arthur Mitchell)、グレン・オブライエン(Glenn O’Brien)、ハンス・ウルリッヒ・オブリスト(Hans Ulrich Obrist)、ティルダ・スウィントン(Tilda Swinton)、ジリアン・ウェアリング(Gillian Wearing)等とのインタビューやエッセイなど、これまでに『アクネ ペーパー』の誌面で発表された素晴らしい記事に、改めて焦点が当てられる。表紙と巻頭ストーリーでは、アーティストのクリストファー・スミス(Christopher Smith)が自身のセルフポートレイト作品を通して、これまで発行された1号から15号までの各テーマ(The City、Escapism、Education、Playfulness、Elegance、Exoticism、Tradition、Eroticism、Art and Spirituality、Legendary Parties、The Studio、Youth、The Body、Manhattan、The Actress)をアーティスティックに再解釈する。
「こんな素晴らしい雑誌になるなら、こんな素晴らしい出会いと体験があるなら、そして、こんなにも終わりが寂しいなら……、 きっと、雑誌など始めなかったでしょう。」-ジョニー・ヨハンソン(Jonny Johansson / アクネ ストゥディオズ クリエイティヴ・ディレクター、共同創設者)
「『アクネ ペーパー』は、素晴らしい才能を持った人達が力を合わせて、愛情を込めて制作した雑誌です。これほど文化的に多様な人達と、その表現と知識とが、一つの雑誌に集められたことは、これまで恐らく無かったことでしょう。」-トーマス・パーソン(アクネ ペーパー 編集長、クリエイティヴ・ディレクター)
「アクネ ストゥディオズ」は、広範な文化のレンズを通してファッションを表現する、ストックホルムを拠点としたファッションハウスであり、『アクネ ペーパー』のパブリッシャー。これまでに、『Snowdon Blue』(2012)『Rodeo by Vince Aletti(2013)』『Schlesinger Sculpture』(2015)を発刊。
hardcover in a slipcase
568 pages
290 x 385 mm
color, black and white
limited edition of 4,000 copies
2021