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ベルギー人アーティスト、アンリ・ミショー(Henri Michaux)の作品集。1950年代の初めに数々の出版物の中で盛んに紹介され、賞賛されながらも議論の的となった作者の作品は今も時代との関連性を失っていない。むしろ作品と芸術について詳細に考察することの重要性は増したといえる。作者は、「境界線を越える者(Grenzganger)」だった。境界線や最前線の上で、あるいは極限状態に生き、芸術を生み出した。扱いにくく反抗的な個人主義者であり、性格は複雑極まりなく、ぬるま湯的な自己満足を拒否する人間であった。今この時代にこうした資質を持っていることは、これまで以上に大事なことであろう。作者は後期の作品だけを見て語ることができないアーティストである。段階的な制作プロセスや作品群は作者の性に合わなかった。本書で特に興味深いのは、作者の作品がどれほど自由に共存、対峙しているかを見ることができる点である。本作は、1937年から1984年に制作された作者の作品のテーマ、アイデア、アプローチを網羅した素晴らしい参考資料集とも言える一冊。2020年10月から11月までミュンヘンのギャラリー「Jahn und Jahn」で開催された同名展覧会に伴い刊行された。
hardcover
140 pages
200 x 274 mm
color
2020
published by GALERIE JAHN UND JAHN
published by WALTHER KÖNIG