2024年6月14日公開

映画「HOW TO BLOW UP」
T-shirt 発売




______________________________________

気候変動活動における革命を論じた原作書籍を大胆に映画化

原作は、スウェーデンの気候変動学者アンドレアス・マルムが2021年に著したノンフィクション本『パイプライン爆破法 燃える地球でいかに闘うか』。反奴隷制運動からサフラジェット、公民権運動、南アフリカのアパルトヘイトとの闘い、あるいはガンジーのイギリス帝国軍への献身に至るまで、革命は非暴力を重んじる戦略的平和主義や市民的不服従よりも、「サボタージュ(財物を破壊する活動)」や「暴力的な直接行動」が成功をもたらしてきたことを論じたこの本は、美術館での抗議活動を展開するジャスト・ストップ・オイルのムーブメントとも結びつきながら、大きな波紋を呼んでいる。マルムは、二酸化炭素を排出する化石燃料に依存する社会を止めるためには、気候変動活動においてもインフラストラクチャーの損壊が必要であると呼びかける。
気鋭の監督が19ヶ月で作り上げたフラッシュバック構造に注目

監督を務めるのは、気候科学者の両親を持ち、気候変動についてのドキュメンタリーからキャリアをスタートさせたダニエル・ゴールドハーバー。原作を読んだ執筆パートナーのジョーダン・ショールからアイデアが持ち込まれ、その大胆なマニフェストを手がかりに、主演を務めるアリエラ・ベアラーと共同で脚本を執筆。環境問題の緊急性を鑑み、構想からわずか19ヶ月でスクリーンに命を吹き込んだ。特徴的なのは、ゴールドハーバーが過激な政治理論をまるで強盗映画の如く仕立ててみせたこと。『レザボア・ドッグス』(1992)や『オーシャンズ11』(2001)『ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー』(1981)『突破口!』(1973)あるいはジャン=ピエール・メルヴィル作品などの影響を受けた本作は、若者たちの行動の背後にある様々な動機を垣間見せながら、フラッシュバック構造により過去と現在を交差させ、導火線の火花のように全編にわたる緊張感を生み出した。加えて16mmフィルムの手持ち撮影と、脈打つような電子音楽が、観客を爆弾製造の切迫したサスペンスに没入させる。

INTRODUCTION
環境破壊に人生を狂わされたZ世代の環境活動家たちが、石油パイプラインを破壊する大胆な作戦を実行する。やがて過激な決意が、友人、恋人、苦難に満ちた物語を持つ仲間たちを巻き込みながら暴力の象徴(=パイプライン)を爆破するという大胆なミッションへと結びついてゆく。若い世代のエネルギーは、予期せぬ混乱を招きながら、爆発的フィナーレへと疾走する。

______________________________________


映画「HOW TO BLOW UP」特設ページはこちら

1件の結果を表示中