Sister

how to blow up

2024.06.14
全国順次公開



絶対に見逃せない、今年のベスト映画の1つ

- エドガー・ライト
『ベイビードライバー』『ラストナイト・イン・ソーホー』

重要で緊急、素晴らしいスリラー!

- ダニエル・シャイナート
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』

今年のベスト映画の1本

- デヴィッド・ロウリー
『A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー』 『グリーン・ナイト』


この映画がZ世代を急加速させるだろう

- ROLLING STONE


この作品は「文化的なランドマーク」となった

- The New York Times


まさに、今見られるべき映画

- VICEE


how to blow up

気候変動活動における革命を論じた原作書籍を大胆に映画化

原作は、スウェーデンの気候変動学者アンドレアス・マルムが2021年に著したノンフィクション本『パイプライン爆破法 燃える地球でいかに闘うか』。反奴隷制運動からサフラジェット、公民権運動、南アフリカのアパルトヘイトとの闘い、あるいはガンジーのイギリス帝国軍への献身に至るまで、革命は非暴力を重んじる戦略的平和主義や市民的不服従よりも、「サボタージュ(財物を破壊する活動)」や「暴力的な直接行動」が成功をもたらしてきたことを論じたこの本は、美術館での抗議活動を展開するジャスト・ストップ・オイルのムーブメントとも結びつきながら、大きな波紋を呼んでいる。マルムは、二酸化炭素を排出する化石燃料に依存する社会を止めるためには、気候変動活動においてもインフラストラクチャーの損壊が必要であると呼びかける。

気鋭の監督が19ヶ月で作り上げたフラッシュバック構造に注目

監督を務めるのは、気候科学者の両親を持ち、気候変動についてのドキュメンタリーからキャリアをスタートさせたダニエル・ゴールドハーバー。原作を読んだ執筆パートナーのジョーダン・ショールからアイデアが持ち込まれ、その大胆なマニフェストを手がかりに、主演を務めるアリエラ・ベアラーと共同で脚本を執筆。環境問題の緊急性を鑑み、構想からわずか19ヶ月でスクリーンに命を吹き込んだ。特徴的なのは、ゴールドハーバーが過激な政治理論をまるで強盗映画の如く仕立ててみせたこと。『レザボア・ドッグス』(1992)や『オーシャンズ11』(2001)『ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー』(1981)『突破口!』(1973)あるいはジャン=ピエール・メルヴィル作品などの影響を受けた本作は、若者たちの行動の背後にある様々な動機を垣間見せながら、フラッシュバック構造により過去と現在を交差させ、導火線の火花のように全編にわたる緊張感を生み出した。加えて16mmフィルムの手持ち撮影と、脈打つような電子音楽が、観客を爆弾製造の切迫したサスペンスに没入させる。

how to blow up how to blow up how to blow up

INTRODUCTION


環境破壊に人生を狂わされたZ世代の環境活動家たちが、石油パイプラインを破壊する大胆な作戦を実行する。やがて過激な決意が、友人、恋人、苦難に満ちた物語を持つ仲間たちを巻き込みながら暴力の象徴(=パイプライン)を爆破するという大胆なミッションへと結びついてゆく。若い世代のエネルギーは、予期せぬ混乱を招きながら、爆発的フィナーレへと疾走する。

how to blow up

DIRECTOR, WRITER, PRODUCER
ダニエル・ゴールドハーバー / DANIEL GOLDHABER


ダニエル・ゴールドハーバーは、ロサンゼルスとニューヨークを拠点にする監督、脚本家、プロデューサー。気候科学者の子供であるダニエルは高校時代から映画製作を始め、サンダンス・ドキュメンタリー『チェイシング・アイス』で編集者として働いた。その後、ハーバード大学で映像と環境研究を学び卒業。Netflixのホラー映画『CAM』を監督し、2018年のファンタジア映画祭で最優秀初監督賞を受賞し、FilmmakerMagazineの「2018年の25人の新しい映画人」の一人に選ばれた。刺激的で挑戦的なストーリーをスリリングでアクセスしやすい方法で伝える方法に情熱を持って取り組んでいる。

ORIGINAL BOOK
『パイプライン爆破法 ー 燃える地球でいかに闘うか』 / アンドレアス・マルム

気候変動や化石燃料産業に対抗する手段として、直接行動や破壊活動などのタクティクスを探求することを提唱したノンフィクション・マニフェスト。なぜ政治的な行動や抗議行動だけでは気候変動を止めることができないのか、その根本原因が化石燃料産業にあることを説明し、直接行動の必要性を説く。独裁者打倒の民主主義革命からアパルトヘイト反対運動、女性参政権獲得運動まで、大衆の変革がどのように起こったかについての反歴史を提示しながら、財産破壊と暴力を戦略的に受け入れることが、革命的変革への唯一の道であったと著者マームは論ずる。

TRAILER