

ヨルゴス・ランティモスらが生み出した “ギリシャの奇妙な波”を継ぐ、
新鋭アリアン・ラベドの鮮烈な長編デビュー作
15歳の姉妹のいびつな絆を映し出す、終わらない悪夢
Sisterデザインオフィシャルグッズ
映画『九月と七月の姉妹』
9月5日公開の映画『九月と七月の姉妹』とのコラボレーションスカーフを公開に合わせて
劇場とSisterオンラインショップにて発売いたします



STORY
セプテンバーはゲームをする。
彼女のいうことはなんでも聞かなくてはいけない。
命令どおりにできなかったら、わたしは命を一つなくしてしまう。
生まれたのはわずか10か月違い、一心同体のセプテンバーとジュライ。我の強い姉は妹を支配し、内気な妹はそれを受け入れ、互いのほかに誰も必要としないほど強い絆で結ばれている。しかし、二人が通うオックスフォードの学校でのいじめをきっかけに、姉妹はシングルマザーのシーラと共にアイルランドの海辺近くにある長年放置された一族の家<セトルハウス>へと引っ越すことになる。新しい生活のなかで、セプテンバーとの関係が不可解なかたちで変化していることに気づきはじめるジュライ。「セプテンバーは言う──」ただの戯れだったはずの命令ゲームは緊張を増していき、外界と隔絶された家の中には不穏な気配が満ちていく……。

DIRECTOR's PROFILE
監督
アリアン・ラベド / Ariane Labed
1984年、フランス人の両親のもとに生まれ、幼少期をギリシャ・アテネで過ごす。ドイツを経て、12歳でフランスに移住。エクス=マルセイユ大学で演劇を学び、演出家アルギロ・キオティと出会い、2005年に劇団VASISTASを共同設立。ギリシャ国立劇場でも舞台に立った。2010年、ヨルゴス・ランティモス監督が製作・出演した『アッテンバーグ』(アティナ・ラヒル・ツァンガリ監督)で映画デビューを果たし、ヴェネツィア映画祭とアンジェ・プルミエ・プラン映画祭の最優秀女優賞を受賞。本作でヨルゴス・ランティモスと出会い、2013年に結婚。2011年から2021年までロンドンに在住し、現在はアテネを拠点にしている。2014年、『欲望の航路』でロカルノ映画祭最優秀女優賞を受賞、2015年にはセザール賞新人女優賞にもノミネートされた。初監督短編『Olla』(19)はカンヌ監督週間、ロンドン映画祭、テルライド、サンダンスなど、世界中の映画祭で上映され、クレルモン=フェランでは最優秀作品賞を受賞している。

原作 / デイジー・ジョンソン『九月と七月の姉妹』
Based on the novel “Sisters”