




西アフリカ・ブルキナファソ人フォトグラファー、サンレ・ソリー(Sanle Sory)の作品集。1960-83年の間、作者のカメラに向かって、自由奔放に明るくポーズを取ってくれた人々に捧げた一作。
「 あの頃はお金がなくても生きていけたし、誰もが思いっきり楽しんでいた。どんな時でも夜遊びして、羽目を外したものだった。」
―サンレ・ソリー
当時作者は、日中はブルキナファソ南部にあるヴォルタ・フォトスタジオに何日もこもって作業をし、夜になると活気あふれるミュージックシーンやユースカルチャー、ダンスパーティー、結婚式へと繰り出しては撮影し、自分の町のポートレイトを作り上げていった。ヴォルタ・ダンシング、カルバス・ド・オール、ノルマンディ、ダフラ・バーなど人気クラブの客を探していない時は、愛車のヴォルタ・フォトの2CVバンに乗り、ボボの街の北西にあるコウ・バレー周辺の鄙びた村へと足を延ばした。ちょっとした照明とサウンドシステムを積んで行っては、野外パーティーを自ら開催した。「土埃のパーティー(Bals Poussière)」と呼ばれていたイベントは日が昇っても続いていたが、農夫や羊飼いたちは夜明けとともにバカ騒ぎを後にして、畑や牛たちの世話をしに戻っていったという。
hardcover
88 pages
275 x 275 mm
black and white
2019
twelvebooks | トゥエルブブックス
2010年に東京を拠点に設立されたアートフォトブック専門のディストリビューター”twelvebooks”。ヨーロッパを中心に海外出版社の国内総合代理店として書籍の流通やプロモーションに加え、関連作家の展覧会企画や来日イベントなど数多くのプロジェクトを手掛けています。日本芸術写真協会(Fine-Art Photography Association)及び「The Tokyo Art Book Fair」のコミッティーメンバーを務めています。